被災地の子供たちへの心のケア支援について

◇被災地の子供たちへの心のケア支援について

子供にとって、大人(特に親や家族)との信頼関係やスキンシップが子供の安心感や情緒を育成する手助けをしますが、避難所生活を余儀なくされている子供たちについては、現時点では彼らにそれを十分に与えることは難しい状況です。 日常の中でさえ、不安や寂しさと向き合っている生活している子供たちが、今回発生してしまった震災によって、
より大きなストレスを抱えてしまっています。
また、現地では震災によって孤児になってしまう子供たちもいると考えられます。一瞬にして、それまで暮らしていた家やいつも一緒にいた親や兄弟を失ってしまった彼らには、大きなこころの傷が残ってしまっていると思います。
そんな子供たちの”こころのケア”を目的として、現地にカウンセラーを派遣する準備を進めており、
この活動に賛同いただける皆さんにご協力をお願いしています。

◇具体的な活動について

2011年4月29日(金)~5月3日(火)までの期間、心理カウンセラー10名(※)を被災地である東北地区、
特に岩手県や宮城県にて運営されているボランティアセンター数か所(確認中)に派遣し、
集団によるオリエンテーション、また個別のカウンセリングや傾聴を行う。
また、それ以降についても「延べ月10~20名の規模」で、継続的に同様の活動を続けていきたい。
なお、当面はボランティアセンターより依頼を受けた避難所や仮設住宅、および児童養護施設を中心とするが、
行政との連携により、被災地域の小学校や中学校などにも活動の範囲を広げていきたい。

※今回活動する心理カウンセラーについて
日本メンタルヘルス協会研究コース東京16期有志のメンバーで、いずれもボランティアでの活動

◇ご協力いただきたい内容について

・今回の支援にご賛同いただける方からの活動費用への援助(※)
 ⇒活動費用の補助金として「1回あたり約20万円」の資金について、皆さんからご協力いただきたい。
  また、今後の継続的な活動のために“こころのあかり基金”への資金提供もお願いしたい。

・現地に向かうための車輛のご提供(ワンボックス・トラックなど)
 ⇒10名程度が乗れ、荷物も運搬できる車両を4/29~5/2までの4日間お借りしたい。

・消耗品や現地に向けた物資のご提供
 ⇒現在、必要な物資については情報収集中。

・知育に役立つおもちゃや絵本などのご提供
 ⇒家にあるいらないおもちゃや絵本でも良い。ゲームの場合は、PSPやDSなどのポータブルゲームではなく、
  テーブルゲームやカードゲームなど、知育に良い影響のあるおもちゃが最適。

※一部寄付金として損金扱いとなりますが、あまりメリットがある訳ではありません。
(資本金の2.5/1000 該当期の当期利益(課税所得)の2.5/100までの1/2)

◇最後に

一般社団法人Zipsでは、この未曽有の大震災にて被災された皆さんに少しでも力になれるよう、
様々な取り組みを行っていきたいと考えております。
今回の支援活動については、これから数年、十数年と続いていくだろう復興という大きな課題において、
一番その役割を担うであろう子供たちに、明日への希望を持ち、前向きに生きていってもらうために
少しでもそのお手伝いが出来ればと思い、企画しております。小さな組織ですので、大規模な活動はできませんが、
ひとつずつ着実に復興のお手伝いをしていきたいと考えておりますので、ぜひご協力いただければ幸いです。
何卒宜しくお願いします。


被災地の子供たちへの心のケア支援について Zips活動報告